ヤクルトはなぜ花粉症に効くのか？

お題見ていただいて解るように
ブログの趣旨とはものすごくかけ離れた内容です。
（ウンチクだらけです・・・）
言うなれば私個人の覚書帳のようなものなので
興味ない方は完全にスルーしてくださいませ～～っ

乳酸菌は善玉菌を増やし、腸内環境を整える役割をすることは割と有名ですが
この乳酸菌にはこのほかにも花粉症をはじめとする、アレルギー症状の緩和にも
良い作用を及ぼすことは解ってきたようです。

花粉症を含むアレルギー症状はヘルパーT細胞によって作られる
ｌｇE抗体が原因になるのですが
ヘルパーT細胞にはTｈ１とTｈ２の２種類あり、それぞれ役割が異なります。

Tｈ１⇒体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃する。
Tｈ２⇒lgE抗体を作る。

そしてこの２つのヘルパーT細胞のバランスが崩れた時、アレルギー症状が起こります。

近年の説では我々の生活空間が清潔になってきた為、
細菌などにさらされる頻度が減ってしまい、
その為細菌を駆逐するTｈ１が減り、Tｈ２が過剰に増えてしまい
２つの細胞のバランスが崩れた為に起こっているということです。
それとアレルギー症状のある子供はビフィズス菌やラクトバチルス菌が腸内に少ないという
報告もあがっているそうです。

乳酸菌は体内に入ると（特に悪さするわけではありませんが）
外部から進入した細菌であることには変わりないので
Th１が活性化することがわかっているそうです。

さらに東大の八代准教授らのグループが
培養したマウスのTh２細胞にラクトバチルス菌を加えたところ
何もしない場合に比べてTh２細胞が１割ほど多く細胞死（アポトーシス？）させることが
解ったそうです。マウスにこの菌を食べさせた場合でも同様の結果でした。

Th１細胞を活性化させ、Th２細胞の細胞死を促すことにより
花粉症を含むアレルギー症状が緩和されるんですね。

で、ここからヤクルトのお話。

通常体内に摂取した乳酸菌は胃液や胆汁などで
腸にたどり着く前にほとんど死滅します。
そこでヤクルト菌（ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株）は胃液や胆汁に負けないよう
強い酸性培養地で培養した菌を使っているので
生きたまま腸に届くことができるんですね。

ちなみにヤクルト菌はガンやO-１５７などの感染症
またはインフルエンザなどにも効果があるようですよ。

いい事ずくめみたいですが、一人一人違う在内菌との相性がわるければ
お腹を下したりもするようなので、ちょっと注意ですかね。